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コラム

再エネ接続可否の保留について

昨年の一時期間、一部の電力会社より再生可能エネルギー買取制度に伴う

発電設備の接続について保留されましたが、これはなぜでしょうか?  

これは電気という商品の特殊性によるものです。

電気とは、供給=消費が品質を保つ絶対条件です。  

このバランスが多いほうでも少ないほうでも崩れると、周波数が変動します。  

そのことにより工場での機械の動作に影響を与えて製品の精度に影響を与えます。

その状態がひどくなると、最終発電機が停止して停電してしまいます。  

現在そのバランスを保つのは、電力会社に求められています。

電力会社は出来る限りの状態を想定して発電設備を準備します。  

そのため昨年の事象のように出力が安定してない発電設備がたくさん接続されても、

結局最悪の場合を想定して同じだけの発電設備を準備する必要があります。  

多すぎる場合は、揚水発電や蓄電池に貯めることになります。

その調整する能力を超えてしまったことによる保留です。  

しかし、発電設備の接続を申し込み済みでありながら、実質発電していない者を排除することにより

その出力が調整可能範囲に収まり再度申込を開始したのです。

送電線1

現状はこの調整可能範囲に収まっていますが、今後同じことになるのは想定できます。  

よって今以上再生可能エネルギーを取り入れるのであれば、それなりの費用をかけて設備構築しなければなりません。  

なおこの費用については、現在の仕組みでは電気料金に組み入れられているのです。  

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