COLUMN
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コラム
メガソーラーに大型蓄電システム
鹿児島県大島郡に、大型リチウムイオン蓄電池を併設した「御船徳之島太陽光発電所」が完成 されました。
同発電所では、2MWの太陽光発電パネルに780kWhの大型リチウムイオン蓄電池が接続されています。
蓄電池には2MWの双方向パワコンが接続されており、太陽光発電パネルの2MWのパワコンと
合わせて EMS(エネルギー・マネージメント・システム)が出力変動を制御します。
出力を安定化させることにより系統への影響を最小化することができるため、離島という閉じられた
電力系統にメガソーラーを接続することができ、固定価格買取制度を活用した売電も可能になりました。
同発電所の開発面積は37,742平方メートル、発電出力は1,990kWです。
初年度年間予想発電量は2,312,599kWh(一般家庭約800世帯分に相当)あります。
大型リチウム蓄電池の特徴は、安全性と経済性を念頭においた大容量化と長寿命化で、
この2点がクリアされないとメガソーラー向けの導入が難しいと考えられているのですが、
今回、 徳之島で稼働する大型リチウム蓄電池は780kWhの容量と20年間の容量保証プログラムを実現しました。
また、リチウム電池のもう一つの特徴として短時間で大出力に対応することが挙げられますが、
今回のシステムでは定格容量の3倍まで対応できるように設計されています。
大容量蓄電池の大きな進歩だと言えるでしょう。