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コラム
九州の太陽光発電の接続可能量増える
運転開始から40年目を迎える玄海原子力発電所1号機の運転終了が決まりました。
玄海原子力発電所1号機の発電能力は55.9万kWありました。
九州電力は原子力をフル稼働させる前提で再生可能エネルギーの接続可能量を算定してきたので、
玄海1号機の終了に伴って、太陽光発電の接続可能量その分増える見込みです。
九州をはじめ6地域の電力会社は、原子力発電所をすべて再稼働することを前提に接続可能量を 算定してきました。
九州では「玄海原子力発電所」の1~4号機と「川内原子力発電所」の1・2号機の合計6基で、
438万kWの供給力を見込んでおり、このうち玄海1号機(55.9万kW)の運転終了が確定したことで、
設備利用率をもとに計算すると46.6万kWが減少することになるのです。
玄海1号機の減少分が46.6万kWあることから、単純計算では61万kW相当の太陽光発電設備を 追加できることになります。
同様に運転終了が決まった中国電力の「島根原子力発電所」の1号機(46.0万kW)によって、
中国地方でも太陽光発電の接続可能量は増えるでしょう。
両社は早急に太陽光や風力発電の接続可能量を再計算して経済産業省に報告する必要があります。
国内には新規制基準の適合性審査を申請していない原子力発電所が20基以上も残っています。
今後も運転を終了して廃炉を実施する原子力発電所が増えていくのは確実です。
それを想定したうえで太陽光や風力の接続可能量を設定することが望ましいでしょう。