COLUMN
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コラム
太陽光発電と原子力発電の地球環境
原子力発電のセールスポイントは、発電時にそれまで主流であった火力発電とは違い二酸化炭素を排出しないこと、
水力発電などとは違い天候に左右されず安定した出力を維持できる ことでした。
この二酸化炭素を出さないという点が、地球環境に非常に優しい、とアピールしていました。
確かに、原子力発電は二酸化炭素を排出しない仕組みになっていて、その部分だけ取れば、地球環境に優しかったかもしれません。
しかし、発電に使った、エネルギーを放出したあとの使用済み核燃料、放射性物質の処理を考えると どうでしょう。
使用済みとは言え、放射性物質、まだいわゆる放射能、エネルギーを放射し続けています。
その処理方法は、地中深く岩盤の固い地震の影響の少ない場所まで掘りそこへ保管する、
もしくは再利用出来るよう再処理施設へ入れることになっていました。
本当に再処理して使い続けられるのであれば、一度燃やしてしまえばそれで終りの火力発電と違い、
地球環境に優しかったかもしれません。
しかし、再処理された物は人工的につくられた放射性物質であり自然界には存在していなかった 人工の物質です。
果たして完全に地球環境に優しいと言えたものだったでしょうか。
ましてや、地中深くに埋めたまま保管されることになる使用済み放射性物質はどうでしょうか。
それに比べ太陽光発電は、太陽の光を受けエネルギーに変換するシステム。
原子力発電と比べるとかなり地球環境には優しい発電システムであります。
ただ、太陽の光を利用するために、発電量が自然に影響されて安定供給とはいかないことが問題視 されています。
また、太陽光発電システムの耐久年数を越えれば、それは処理しなければなりません。
放射性物質よりははるかに安全かもしれませんが、処理すると言うことは地球環境に影響を与える ことになります。
今後、太陽光発電は、自然環境に発電効率が影響されない方法論の開発、
発電システム自体の 耐久年数をあげていく努力が必要になってくると思われます。