コラム

現在の日本のエネルギー政策は歴史的な転換点にあります。

これからも技術的な問題を抱えた原子力を維持していくのか、それとも新しいエネルギーを積極的に受け入れ、

さらに革新的な技術開発をして、新たな技術立国として再生するのか、という瀬戸際に立たされているような気がします。  

ヨーロッパの最果てにアイスランドという小さな国があります。

この国は日本と同じような火山国です。

この国のエネルギーの大部分を担っているのが地熱発電です。

驚いたことに、その発電機のシェアの８０パーセントが日本製だそうです。  

日本では温泉が枯れてしまう、とか、国立公園を荒らしてしまう、などと、これまで地熱発電には積極的ではありませんでした。

原子力を導入した当時の発電機の発電効率があまり良くなかったのかもしれませんが、

最近のものは 随分改善されていると聞きます。  

元来、日本には地熱エネルギーがたくさん眠っているのですから、

新しいエネルギーの中では地熱発電はかなり有望株だと思います。

技術的にも成熟していることも確かなようなので、まずはアイスランドに学んでみるというのは

良い考えではないでしょうか？