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コラム
バンクーバーのエネルギー政策に学ぶ
今回はカナダのブリティッシュコロンビア州のバンクーバーに住んでいた友人から
聞いた話をお伝えしたいと思います。
バンクーバー市の人口はウィキペティアによると、64万人だそうです。
この都市は風光明美で、自然環境がふんだんに残されており、しかも世界最先端のハイテクも導入しているという都市で
友人にとっても非常に暮らしやすい環境だったようです。
ある時、その友人は通訳の仕事を現地でしている日本人に誘われ、ウィスラーマウンテンというスキーで有名な山に観光に行きました。
途中に大きなダムがあったため、その通訳の人にたずねてみると、
どうやらバンクーバーは水力発電だけで電力をまかなっているようでした。
友人も部屋を借りて電気代を払っていたようなのですが、ある時、地元の電力会社から小切手が送られてきたそうです。
友人は何だろうと、不思議に思いながら手紙を読んでみると、「州の電気代が余ったので還元するために送りました。
お金を取りに来てください。」と書いてありました。
その時は半信半疑だったようですが、やはり余った電気代を後日返還してくれました。
ちなみに毎月の電気代は3000円くらいだったようです。
友人はこの時、公平でフェアーな行政システムなら余った電気代は消費者にちゃんと返してくれるし、
この規模の街なら、ダム一つの発電量で電気は充分足りるのだ、ということを認識しました。
私はこの話を聞いて、国の行政が徹底し一方方向に向いていたなら、
バンクーバーのように自然エネルギーだけで電力を賄うことも可能なのだと思いました。
我が国でも、こんな世の中になればいいのに、と切に願います。