コラム

最近、数社の電力会社によって再生可能エネルギーの接続が保留されています。

これらはなぜでしょう。 この理由は、大きく二つあります。  

一つ目が送電線の容量不足です。

従来電力会社は自社で電源を設置してお客さままで送電していました。

そのためその形での送電網の設計と設備の構築を行っています。

再生可能エネルギーはそれら過去の検討の想定していない場所での発電なので、

当然容量不足の設備が出てきます。

その上送電設備は、一朝一夕では構築できません。

そのため接続が保留されています。  

もうひとつの理由は、電力会社全体の電力容量の調整可能範囲を超えているということです。

電力系統は、発電量＝消費量を保つ必要があります。

しかし太陽光をはじめとして再生可能エネルギーによる発電は出力の安定性に問題があります。

その変動分を既設の発電設備でカバーしなければ系統崩壊してしまいます。  

電力会社はその調整可能範囲を超えていることを理由として接続を保留しています。

この二つの理由により、電力会社は、再生可能エネルギーの接続を保留しています。

今後エネルギーをどのようにして賄っていくのか明確に決めなければ設備投資もできません。

方針を決めその実現に向かって設備構築をおこなっていく必要があると思います。