COLUMN
太陽光に役立つ情報を配信しています。
コラム
複雑な宇宙太陽光発電の仕組み
今回は現在も開発中の宇宙における太陽光発電についてお話しましょう。
ある報道番組で、宇宙太陽光発電を研究している大学の研究室を取材している様子が報道されていました。
しかしながら、取材する側の人間が、「太陽電池パネルが発電した電力をマイクロ波に変える」という
教授の説明を聞いてもその仕組を理解できない様子でした。
一般の人にとっては、複雑な宇宙太陽光発電システムというものを理解するのは簡単なことではないように思います。
そもそも太陽光発電とは、それ自体が光のエネルギーを電気エネルギーに変えるエネルギー変換装置でありますが、
宇宙太陽光発電では、さらに電気エネルギーを電磁波のエネルギーに変換し、その逆のエネルギー変換を行うなどの仕掛けが必要なのです。
宇宙と地球の間には電線が使えないので、その代わりにマイクロ波という電磁波(電波)を使用する からです。
マイクロ波も光と同様に、その周波数に比例するエネルギーがあります。
宇宙太陽光発電とは、このエネルギー変換を何度も繰り返すことによって、地球上に電気エネルギーを
供給するシステムである、と言い換えることができます。
少し複雑で難しいお話になりますが、今後の開発を広く理解していくためにも、次回も続けてお話したいと思います。